検索

yamanoi.net を検索
WWW を検索
最近の記事
過去の記事
連絡先
京都(後援会)事務所 (地図)
〒610-0101
京都府城陽市平川茶屋裏58-1
電話 0774-54-0703
FAX 0774-54-0705
email:kyoto@yamanoi.net

国会事務所
〒100-8981
東京都千代田区永田町2-2-1
  衆議院第一議員会館240号室
電話 03-3508-7240
FAX 03-3508-8882
email:tokyo@yamanoi.net

欧州視察報告1(イギリス編(1))(メルマガ742号より抜粋編集)

 今回の視察は、私が国会議員になって6年目にして、はじめて公費で正式に衆議院厚生労働委員会から派遣されて参加したものです。
 参加議員は、自民党から岸田委員長、井上議員、民主党から仙谷筆頭理事、私、国民新党から糸川議員です。

 まず、本文を書き始める前にいくつかお断りをします。帰国すると忙しくて、報告をゆっくり書くことはできないし、視察の感想も日が経てばぼやけるので、なるべく帰国の途の飛行機で大急ぎで書いているものです。
 よって、非常におおまかな視察の感想であり、固有名詞など細かい点には誤りがあるかもしれませんが、お許し下さい。また、滞在地のヒヤリングに関しては多くの方々の話をお聞きしましたが、さしさわりがある部分もありますので、発言者など多少ぼやかして書く点もあります。
 また、書きたいことは山ほどありますが、読者の皆さんもあまり長すぎると迷惑でしょうから、絞って短く書きたいと思います。
 では、早速、イギリス視察(その1)を書きます。
視察団一行と野上駐英大使らと  今は、11月30日。ドイツのフランフルト空港を発ち、あと11時間で成田着。本当は昨日、帰国する予定でしたが、スペインのバルセロナからフランクフルトに向う飛行機が2時間も遅れ、その結果、視察団は日本行きの飛行機に間に合わず、フランクフルトで一泊することになったのです。
 飛行機の上で本当はワインでも飲みたいところですが、今はアルコールを飲まず、ジンジャエールを飲みながら、パソコンに向っています。

 さて、視察団がまず訪問したのはイギリスのロンドン。野上大使をはじめとするイギリスの日本大使館の方々やイギリスの国会議員、医療関係者、学者などからヒヤリングを2日間行いました。

 まず、私が聞きたかったのは、「なぜ、ブレア首相はアメリカと同一歩調をとり、『イラクに大量破壊兵器がある』というデマ情報を流してまで、イラク攻撃をしたのか?」 という点です。
 これについては、ブレアは「フセインを倒す」という確信犯であり、「先制攻撃は国際法上、許されない」ということは超えて、「テロを撲滅するには、フセインを倒さねばならない」という決意を持っていたとのことです。
 もちろん、フセインは悪人ですが、だからと言って、大量破壊兵器があるというデマ情報を流して、イラクに先制攻撃をしかけ、ミサイルを撃ち込むことは国際法上、許されません。ブレア首相は私の好きな政治家であり、ブレアも思いもわからないではないですが、しかし、この問題については失望しました。

 今年5月には、イギリスで総選挙がありました。イラク問題でブレア人気は落ちていましたが、保守党の党首が良くなかったので、議席減らしつつも労働党は勝利し、ブレアは3期目に入っています。
 そんな中、イギリスの国会議員会館を訪問し、イアン・デービッドソン労働党下院議員と意見交換をしました。 イアン議員は、55歳、当選4期。1992年初当選。
 ちなみに、イギリスの国会議員には議員バッヂがない(私も議員バッヂはあまり好きではありません)。

 まず、国会議員の1週間の生活や仕事ぶりについて聞きました。
 イアン議員は、毎週月曜日朝スコットランド事務所(地元選挙区)を出発。午後ロンドンに飛行機で到着。その後、さまざまな面会。
 月曜日・火曜日は、午後2時半~10時まで議会。晩10時ごろ投票。
 水曜日は、午前11時半~7時まで議会。
 木曜日は、11時半~6時まで議会。その後、晩9時半の飛行機でグラスゴー(地元)へ戻る。
 金曜日は、選挙区のために使う日。
 土曜日は、選挙区の6ヶ所の公民館などで地元の方々の声を聞く。

 

 最近は、相談は手紙、メール、電話が多く、事務所訪問は少ないが、移民の滞在延長のビザの相談などが増えている。
 選挙区の有権者6万人。投票率50%。そのうち60%がイアン議員に投票。ちなみに、私の選挙区である京都6区の有権者数は40万人弱なので、その1/6の規模です。

 イアン議員自身もスコットランド(イギリス北部)出身。古い労働党(オールドレイバー (Old Labor)、左寄り)なので、「ブレアの時代は終わった。ブレアは嫌いだ」と言っていました。ブレアはイラク攻撃など保守寄りの政策を進めていたからです。ブレアは次の総選挙には不出馬を宣言しています。

 あと3年後に次の総選挙。労働党はおそらくブラウン財務大臣(55歳)が次の党首になる。保守党は12月上旬に党首選挙。キャメロン(39歳)かデービス(50歳)が党首になる。どちらにしてもブラウンより若い。
 ブラウンにより、オールドレイバー(古い労働党)に戻るかどうかはわからない。それをイギリスが求めているのかどうか?

 ある保守党議員は、「イギリスのためにはブレア首相はよい(保守党の政策に近いので)。 しかし、保守党にとっては(選挙に勝てないので)ブレア首相は良くない。 ブラウンはイギリスのためには良くない(左寄りなので)が、保守党のためには良い(ブラウン相手になら選挙に勝てるので)」 と言っていました。

(つづく) Posted at 2005年12月13日 13:00 | TrackBack
« 介護保険に関する質問主意書(2005年11月) | Main | 欧州視察報告2(イギリス編(2))(メルマガ743号より抜粋編集) »
Comments
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?