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2005年06月17日

認知症患者の自立を支援するグループホーム運営

産経新聞6月17日(金) ゆうゆうLife に、「福さん家」ホーム長の宮崎和加子さんのインタビューが掲載されています。
「福さん家」は、東京の墨田区の一軒家で2001年に開設されたグループホームです。 ここの様子については、『生き返る痴呆老人―グループホーム「福さん家」での暮らしと実践』という本も出ています。

◎記事から一部引用

 福さん家では、職員はあくまで黒子に徹します。入居者ができること、わかることを見極め、できないことやわからないことだけを手助けします。マニュアル化されたお世話の方が楽ですが、本人の能力をできる限り落とさないためには必要なことです。
 散歩や買い物に行きたいという意思を尊重するため、玄関にも鍵はかけません。食事の献立も自分たちで毎日決め、包丁や火も使います。危機管理の難しさはありますが、事故が起こることを恐れて制限するのではなく、制限せずとも事故が起こらない方法を探ってきました。「認知症である」というところから出発した支援ではなく、普通の人と同じ立脚点から支援していくことが大切ではないでしょうか。

投稿者 unno : 2005年06月17日 09:05

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コメント

 今年、東京・町田市に新しく認知症の特別養護老人ホームができました。建前は重度の認知症の受け入れということですが、必ずしもそうではなさそうです。ユニットケア方式で同じケアスタッフがあたっていますが、マニュアル化されたケアです。入所時は、ほとんどの利用者本人はショートスティにいくつもりで、そのうち自宅へ帰れると思っていたようです。                東京都からの補助金8億、町田市が8億で建設した公設の建物です。保護主義から当事者の主体性尊重がこれからの社会福祉の基本だとするとまだ身体的には元気な認知症の高齢者を集め、後見人制度を導入しての施設は疑問を感じます。             福さん家のようなグループホームがふえるといいですね。

投稿者 なかじょう みえ : 2005年11月07日 00:52

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