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2002.02.23   洛南タイムス 朝刊

サロンせせらぎ開設、気軽に交流

宇治市老人介護者(家族)の会

やまのい和則所長を迎えて研修講演会も

総会開き世話人、事業計画決める

寝たきり、痴呆になった高齢者を介護している人たちの会・宇治市老人介護者(家族)の会総会が21日、同市宇治琵琶、総合福祉会館で開かれ、今年度事業計画と世話人を決めたほか、やまのい高齢社会研究所所長を務めている山井和則代議士を講師に向かえて、「介護保険見直しに向けて」をテーマにした研修講演会も開いた。

今年度は新たにサロンせせらぎを開設、サロン風に会員が集まり、気軽に交流する事業も盛り込んだ。

介護者(家族)の会は1986年(昭和64年)に養護老人ホーム宇治明星園=宇治市菟道岡谷=で開かれた根滝老人介護者の集いがきっかけとなって同年9月に結成。

会員相互の情報交換、紙おむつの共同購入、ふとんの丸洗い、研修・見学会などの事業を進めてきた。現在の会員数は154人。

総会では

▽会報「ほのぼの(年6回発行)」の手配りなどによって会員相互のふれあいをより多くする

▽介護関連情報のより積極的な紹介▽介護者の生の声を行政へ反映

▽学区福祉委員会、民生児童委員会、他介護者団体などとの連携による活動の推進

▽会員の増員――を決定。

在宅介護支援センターの協力を得て、心のリフレッシュに市内3地区で「地域のつどい」を開催するほか、開放を手配りする中から会員要望を受けて年3回(716日、1015日、115日)総合福祉会館で開設することも決めた。

議案承認後、やまのい高齢者福祉研究所所長の衆議院議員山井和則さんを講師に迎えて「介護保険の見直しに向けて」をテーマに研修講演会。

介護保険の見直し、老人医療費、診療報酬改定などで同じ病名では長期入院ができず、1ヶ月ほど自宅に戻れば再び預かってもらえたが、「リセット制」がなくなったこと、介護保険が医療保険の尻拭いのように使われようとしていることなど厚生省施策を批判。

根本的には「老人ホームの数が少ない」と指摘した。

「お金次第」という福祉・医療の見直し方向に会員からため息やら「狂牛病ではいいかげんに44億円が使われたのに…。

一方でだだ漏れみたいなことになっているのにこういったところ(介護福祉、医療費)うぃ削る」と、不満の声も噴出した。なお、同会世話人は次の通り。(敬称略)

◆代表世話人=長谷川笑子◆同補佐=中野正子、三好正徳◆広報=関戸武康◆総務=井田和子、坂本文子◆会計=松元正子、林都美子◆監査=西浦芳枝、岩井ヌイ◆世話人=太田陸子、島ノ江美佐子、祐森あい