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スライド使い質問

2000年8月5日(土)京都新聞

スライド使い質問

国会史上初めて 山井議員    試験的に実現

議事録残らぬと反発も
「映像使用問題」に一石


スライドを使っての厚生委員会審議
(京都新聞掲載の写真ではありません)

 スライド映写機を用いた国会質疑が四日、衆院厚生委員会で国会史上初めて実現した。

 民主党の山井和則議員(比例近畿)が高齢者福祉についての質問に関して「説明用にスライド映写機を持ち込みたい」と同委理事会にはかったところ、「前例がない」と与党理事らが反発して紛糾。しかし、遠藤武彦委員長は「科学や映像技術が発達しているのに絶対ダメとも言えない。前例とせず、問題があるかどうか試す機会とする」と試験的な導入を決断した。

 山井議員は約40分間、病院のベットに拘束されている痴ほう性老人やグループホームのスライド写真九枚をスクリーンに映し質問した。

 衆院事務局によると、「会議録に残らない映像は用いないのが不文の規則」で、議員が国会でスライドやビデオを使って説明した前例はなく、説明用のパネルの使用だけが例外的に認められてきた。今後、衆院議運委員会で映像使用問題を協議する。

 山井議員は「国会の議論には現場感覚が必要なのに、これまで映像が使えなかったのはおかしい。実態を見ずに口で言い合うだけでは机上の空論になりかねない」と話している。


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