やまのい和則の  　　　　　「痴呆ケアの切り札・グループホーム！」  　　　　　　　　　　　　第33号（2001/02/15） メールマガジン読者の皆さん、こんにちは。 　東京の知り合いから、グループホームについての電話がありまし た。その知り合いが勤めたグループホームは、経営者があまりにも いい加減なので倒産したのです。 「やまのいさん、いい加減な儲け主義のグループホームが増えない ように、しっかり厳しい制度にして下さい」と要望を受けました。 電話の内容は次の通りです。 　　　　　　☆　　　　　　☆　　　　　　☆ 　「山井さんの主張するグループホームの理念に共鳴して、 ある東京のグループホームに昨年勤めた。しかし、金儲け主義の シルバービジネスのグループホームで、経営者本人が一番グルー プホームについて理解がなかった。 ただ、『グループホームをやれば、手っ取りばやく儲かる』という 意識しかなかった。 私たちスタッフは、手分けして入居者集めをすることになったが、 自分が良くないと思うのを人に勧めるのも気がひけたので、実際、 入居者も集らなかった。 集らないと、『あなたたちの熱意が足りない』とひどく叱られた。 でも、グループホームの宣伝チラシをもって近所の福祉施設や病院 をまわったが、みんなから白い目で見られ、つらかった。 経営者の男性が、キンキラキンの指輪をはめ、派手なコートを着て、 外車に乗っている。あまりにも福祉のイメージとかけ離れているの で恥ずかしかった。 スタッフもどんどん辞めていった。結局、半年で入居者が一人も集 らず倒産した」という話でした。 　　　　　　☆　　　　　　☆　　　　　　☆ 　実は、このグループホームについては、私も虐待が起こったりし ないかと、心配になって市役所に、 「＊＊グループホームに悪い噂があるので、問題が起こる前に現場 に行ったほうがよいですよ」と電話しました。 しかし、市役所の担当者は、 「そのグループホームの評判の悪さは聞いているが、現地に行った ことはない。県が勝手に認可したので、市には関係ない。現場に行 っても指導する権限もない」と、逃げ腰でした。 　　　　　　☆　　　　　　☆　　　　　　☆ 　このグループホームは、あっさり倒産したから、まだ良かったも のの、下手に入居者が集り、事故でも起こっていたら大変だったと 思います。この電話のあった私の知り合いからも、 「やまのいさん、いい加減な金儲け第一主義の人はグループホーム を簡単にできないように規制してください」と要望を受けました。 ☆　　　　　　☆　　　　　　☆　　　　　　☆　　　　　　☆ 　私はグループホームの介護報酬をアップさせ、グループホームを 経営しやすいようにすると同時に、グループホームの質のチェック を厳しくすることは車の両輪のように必要だと思っています。 実際、昨年12月の厚生省の指導でグループホームの質のチェック は厳しくなっていますが、まだまだ不十分です。 そもそも介護報酬が低いから、夜勤も含め十分な体制が組めないの です。 　この点に関しては、私はシルバービジネスのグループホームにも 公的な建設補助を出すかわりに、質も厳しくチェックという、 「行政が金を出すかわりに口も出す」という方法がよいと思います。 そのような私の考えが、シルバーウエルビジネスという雑誌に、 インタビュー記事として載りました。 ご関心のある方は、私のグループホームのホームページ http://www.yamanoi.net/grouphome/report/kakujyuu.htm をご覧ください。 ☆　　　　　　☆　　　　　　☆　　　　　　☆　　　　　　☆ 　また、明日2月16日からグループホームの情報を満載した下記 のようなホームページがスタートします（もうアップされていま す）。ぜひ、ご覧ください。 　　　　　　　　　　　　　　　　　やまのい和則　拝 　　　　　　☆　　　　　　☆　　　　　　☆ 全国痴呆高齢者グループホーム紹介サイト「もう一つのお家（うち）」 http://www.gh-link.com サイト内容は ☆全国GH情報紹介 　　基本情報（介護保険指定GHのみ）、※写真、間取り、入居待ち状況 　　など（情報登録済ＧＨのみ） ☆痴呆GHケアに関するQ&A 　　ＧＨケアのノウハウなどの情報、相談 ☆痴呆GH事業に関するQ&A 　　ＧＨの開設、運営、人材育成などの情報、相談 ☆意見交換の場 　　痴呆GHケアに関わる人々（専門家、家族）の情報交流 ☆関連サイトリンク集 　　他の痴呆ＧＨケアに関連するサイトとのリンク ☆メールマガジン（近日発刊予定） 　　痴呆ＧＨケアに関わる情報をタイムリーに発信