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第16回厚生労働省社会保障審議会
介護給付費分科会

 第77号(2002/11/23)

  メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。
  先日の厚生労働省の介護給付分科会について報告します。

  この分科会では、
  来年四月からの介護サービスやグループホームの
  介護報酬の見直しの議論がされています。
  グループホーム本体の介護報酬がどうなるか、
  新設される夜勤加算がどうなるか? 

  の2つが大きなポイントです。

  10月からグループホームの外部評価が始まっています。
  そのほか、現場の状況などまたお教えください。

  私は、今、グループホームについての本を書いています。
  いろいろ現場の声をお聞かせください。
                         やまのい和則 拝
 
 ■11月18日 
  第16回厚生労働省社会保障審議会介護給付費分科会

 ◆個室ユニット型の新型特別養護老人ホームについて、
  今まで、「居住福祉型」と呼んでいたが、
  「わかりづらい」との批判があり、
  「小規模生活対応型特別養護老人ホーム」という
  新しい呼び名が厚生労働省から提案された。

 ◆次に簡単に、グループホームやユニットケアに
  関する部分だけ、審議会の委員の発言を報告します。

 ・山口昇委員(老人保健施設協議会会長) GHの数は、
  市町村の介護保険事業計画の範囲内で建てるべき。
  介護保険財政を圧迫しないように。

 ・下村委員(健保連会長) GHは、
  在宅なのか施設なのか議論の中でもはっきりしない。

 ・山本委員(町村会長) GHは、
  夜間の対応が大変なのはやる前からわかっているはずだ。
  今さら大変だからといって夜勤加算をつけるべきではない。
  ユニットケアの新型特養については、
  田舎ではホテルコスト(食費・家賃分の約5万円上乗せ)を
  払ってまで入る人いない。考え直すべき。

 ・喜多委員(市長会会長) 
  GHの夜勤加算はいいのでは。
  勤務の実態調査した上で設定すべき。

 ・山崎摩耶委員(看護協会) 
  GHの制度位置付けをどうしたいのか? 
  介護保険開始直後からのGHでは入居者が重度化している。
  訪問看護なくてよいのか? 
  だれが夜間のケアプランをたてるのか?

 ・堀江委員 
  ユニットケアの新型特養で、
  低所得者排除させない仕組みをどう作るのか? 
  入居者の選別が生まれるのでは? 
  GHに要介護度5の人が入るのは適当なのか?

 ・田中滋委員(慶応大学教授) 
  利益率で報酬を決めるのは別問題。
  利益で上げ下げすると非効率になる。
  要介護度別に介護報酬を見直すべき。

 ・田中雅子委員(介護福祉士会) 
  個室化されたケアだけが必要なのではない。
  既存の施設で行われているユニットケア等の
  取り組みも評価すべき。
  個室化したからといってケアが良くなるわけではない。

 ・木村委員 
  GHがなし崩しに作られているのではないか? 
  衛生的にも問題があると聞いている。

 ◆次回の介護給付費分科会 
  12月9日(月)15時から 
  介護報酬見直しについての考え方

  それまでに 介護報酬とりまとめ 
  4委員(西尾、井形、京極、田中滋委員)で原案作る

  特定団体に所属していない委員

  支払側(下村委員)議論が煮詰まっていない点を考えて
  公平な議論をしてほしい。

  以上です。

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  ☆やまのい和則の「痴呆ケアの切り札・グループホーム!」☆
     (2002年11月23日現在 登録数 2559)
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