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グループホームの制度に関する最近の状況

第70号(2002/07/22)

  グループホームのメールマガジンの皆さん、こんにちは。
  本当にご無沙汰して申し訳ありません。久しぶりに、
  グループホームのメールマガジンを発行します。

 ◆このたび、私が中心になって
  「民主党 介護保険見直し10の提言」を作成しました。
  その中では、当然、重点項目として、
  グループホームについての提言も書きましたので、
  お目通しいただければ幸いです。

 ◆なお、グループホームの制度に関する最近の状況を
  お知らせします。

  厚生労働省の社会保障審議会の介護給付費部会で
  昨年秋から10数回にわたって、
  介護保険の見直しについて議論が行われ、
  私はほとんど傍聴をしました。

  その結果、7月上旬に介護報酬の骨格の改定が決まりました。
  そして、10月から12月までに具体的な介護報酬が議論し
  決定され、来年4月から介護報酬が改定されます。

  さて、その7月に決まった介護報酬の骨格の改定ですが、
  グループホームでは、夜勤加算が来年4月からつくことが
  決定しました。現状のグループホームでは、夜間の体制は、
  約半数が宿直で対応、約半数が夜勤で対応しています。

  しかし、実際には、宿直の勤務なのに、
  トイレ誘導や付き添いなどで仮眠も十分にとれないケースが
  増え、労働基準法違反が指摘されていました。

  そこで、夜勤が必要な場合には、
  ユニットごとに夜勤加算をつけることになりました。
  まだ、加算の額は未定です。

  その他、この分科会ではグループホームについては、
  訪問看護などの医療のバックアップや
  「住宅改修や車いす貸与、電動ベッド貸与なども、
  グループホームは在宅なのだから利用できるべきだ」
  という意見が出されましたが、
  それについては、
  介護報酬の骨格の改定には盛り込まれませんでした。

  今後の焦点は、夜勤加算の額と介護報酬の改定です。
  今回の提言にも書きましたが、
  グループホームの介護職員の平均給与は
  特別養護老人ホームの平均給与よりも低く、
  これでは痴呆ケアの専門スタッフを雇うことは難しいです。

  「やる気のある若いスタッフが勤めてくれるが、
  薄給と過酷な労働条件で、続かない人が多い」と、
  あるグループホームの施設長も嘆いていました。

  さらに、これも提言に書いたことですが、
  夜勤加算をつけ、介護報酬を引き上げることを通じて、
  今後、グループホームはますます「通過施設」よりも
  「ついのすみか」であることが求められるでしょう。

  ただ、これについては、一部の単独型のグループホームなど、
  医療のバックアップが弱く、
  どうしても「通過施設」にならざるを得ないグループホームも
  あるのは事実です。

  以上、久しぶりのグループホーム・メールマガジンでした。
                やまのい和則 拝

  なお、「10の提言」は、ホームページをご覧ください。
  http://www.yamanoi.net/seisaku/teigen/02kaigo10.htm


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 ☆やまのい和則の「痴呆ケアの切り札・グループホーム!」☆
     (2002年07月22日現在 登録数 2289)

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