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2006年03月03日

グループホーム火事に学ぶ

 月間介護保険 2006年3月号 34ページ。NHK解説委員の小宮英美さんのコラムで、防火対策のことが取り上げられています。

 小宮さんは、
 グループホーム火災で防火対策が問われており、「スプリンクラー」「夜勤二人体制」を求めるような地元新聞の記事も目立ったが、本当時そのような対策が必要なのか、と、現実的でないコストが必要な、大掛かりな対策に対して疑問を呈しています。
 そして、「私は、飛躍した対策よりももっと地道な対策が必要だとおもいます。」として、取材した中から、火事を起こしたホームが開設以来消防署と連絡をとったこともなく、避難訓練もしていなかったことや、防炎カーテンや燃えにくい絨毯があることさえ知らなかったこと、さらに、ホームに火災報知設備や消防署への通報設備がなくて通報に手間取ったことを指摘しています。
 そして別のホームでは、火災報知機と消防署への通報器の取り付け、さらに壁に穴をあけて非常口を作っても150万円ですんだという事例を紹介し、体制上の工夫の余地などを指摘した上で、「いきなりスプリンクラーや夜勤2人体制に飛びつくよりもするべきことがたくさんあります。」と締めくくっています。

投稿者 unno : 2006年03月03日 17:53

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