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2004年09月01日

痴呆と生きる(1)語り始めた患者たち

2004年9月1日から、 読売新聞の医療・介護欄で「痴呆と生きる」という連載が始まった。
第一回目は、アルツハイマー病の患者自身が自分の体験を語り始めたことを取り上げている。

 記事中、

 平均年齢が87歳の21人が、介護スタッフとかかわった34の場面について、高齢者の気持ちを聞いたところ、「嫌だ」「怒られてばかりだ」など否定的な感情を述べたのが23場面、好意的な感情はわずか5場面だった。

 たとえば重度の痴呆の91歳の女性が「家に帰りたい」と言った場面で、スタッフは「今日、外は雨だから無理」と言って立ち去ってしまった。その後に女性の気持ちを聞いたところ、「人のことをバカにしやがって。ちゃんと話を聞きもしないで」と話し、スタッフが適当に答えたことを見抜いていた。

 「たとえ、その場面を忘れてしまっても、否定的な感情は残り、安心して介護を受けられなくなる。重度になっても感情表現する力は残っている。本人の気持ちを聞き、ケアを考えていかないといけない」と、茨城キリスト教大学助教授の六角僚子さん(看護学)は話す。

という話もとりあげられており、グループホームで働く人も、同じようなことがないか、省みる必要があるのではないかと感じた。

投稿者 unno : 2004年09月01日 13:27

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